『お父さん』 ぼくのお父さんは、 普通のお父さんでした。 そんな「普通」のお父さんが嫌でした。
「大人になったら、 いっぱい人に囲まれて、 めっちゃ凄い人になったんねん!」
普通のお父さんを反面教師にするように、 いつもそんな風に思ってました。
三年前、 お父さんは、 亡くなりました。 お父さんが亡くなってから、 ぼくが知らなかった、 お父さんの 「子供の頃の壮絶な苦労」 を知りました。
「お父さんは、 『ただの普通の人』だったんじゃなく、 『普通でいれることがどれだけ尊いのか』 を知っていて、 僕ら子供にそれを強要もせず、 ただ黙々と、 普通でいれることの幸せを噛み締めながら、 生きてたんだ。」
ぼくのお父さんは、 凄いお父さんでした。
「ぼくも、そんな風になりたいな」と、 改めて思う 今日この頃です。 かんしゃ。